07, 18, 2020

【こころと部屋のお片付け】おもての執着・裏の執着。執着は見えるかたちであらわれる。

2020-07-18に公開
やまぐちせいこ

部屋は心の鏡。ときに心の状態が部屋の状態として現れることがあります。 今回の動画は片付けを通して「執着」についてお話します。 音声テキストのみですが、以下動画の台本となります。文字テキストで熟読されたい方。海外にお住まいで日本語の分からない方など。翻訳して内容をお楽しみいただけましたら何よりです。 【動画文字興し】 こんにちは、やまぐちせいこです。今回は、「心の問題は見える形で現れる。」ということで、片付けを通して執着についてお話しします。この動画は、以前公開した動画の再編集版として制作しました。 私は2018~2019年の間お片付けサポートとして、個人宅のお片付けをお手伝いしていました。その現場で実際にあった事例をご紹介します。 30代の奥様からの依頼でしたが、家族構成は、夫・奥様・お子さん2人(小学生低学年)の4人家族。 依頼内容は、「子供部屋を片付けて欲しい。」 訪問前に自宅の様子の分かるお写真と間取り図といただき、当日は実際の現場を見ながらヒヤリングを行います。様子としては、 リビング → キレイ 和室 → キレイ 子供部屋 → キレイ あら、これはどこを片付けるのかしら? 夫婦の寝室 → 物置状態。 寝室にはご主人のゴルフバッグや季節の家電・家族全員の洋服…6畳の部屋に乱雑に物が詰め込まれた状態でした。片隅には机があり、ご主人がご自宅で仕事をしていることが伺える専門書などがありました。寝室ですので、ご主人はここで体を小さくして眠っているそうです。 客観的にみると、片付けが必要なのは「寝室」。ですが、依頼主である奥様は「子供部屋に問題がある。」と話される。 学校から帰ってきて、鞄を定位置に置かない。 など。小学校低学年のお子さんにしては十分過ぎるほどに片付いた部屋でしたが「まだ足りない。」と言われる。1回だけのサポートのご利用でしたので、ご希望通りにサポートは行いますが、とても歪な事例でした。 しかし、実はこれ。 お片付けあるあるでして(笑) 客観的にみると、夫婦の寝室…自分の部屋は片付けていないけど他者(お子さん)には「片付けなさい!」と強く言う。自分が出来ていないことを他人に「やれ!」っていう前に自分がまず「やって見せる。」ということが重要なんですよ。本当は。 私が好きな言葉で 「やってみせ、 いってきかせて、 させてみせ。 誉めてやらねば人は動かじ。」 海軍の指揮官 山本五十六の言葉です。 人にアレコレいう前に、まずは自分なんですよね。 何でも。 さて、本題は「執着」の話です。 思考の整理として「なぜ、ここまで子供部屋に執着するのか?」なんですよね。問題は。ここを解決しない限り、どれだけ子供部屋を片付けても片づけても、この方は 「部屋がすっきりしない…。」 と、思い続けます。 この奥様と片付けをしながら話す中で 「人をこの家に招いたことがない。こんなに汚い家は見せられない…。」 って言うんですよ。十分過ぎるぐらいにキレイなのに。 一方、リビング・和室・子供部屋など【人に見せる場所はキレイだけど、それ以外はグチャグチャ】という歪さ。十分キレイなところを、より、キレイに!と執着している。 言動や、部屋の様子から『ああ、この方は人の目を過剰に気にし過ぎているんだなぁ…。』ということが少し読み取れました。 片付けを通して部屋に現れる執着。この方は「子供」にとても執着がある。私自身もそうなんですが、日本は特に【子供に対する社会的評価=母親の能力】と評価されがちです。子供がだらしないことは躾がなっていない母親が悪い…と周囲が人を責める声も聞こえます。 この方の『子供部屋を片付けたい。』の中には、 ① 子育てが完璧でない自分に対しての想い ② 自己評価の低さ この2点が顕著に現れていました。そして、一見キレイな部屋には 『世間に対する自分の見え方に執着している。』様子が現れていました。 一見、美しく見える部屋だから問題が無い…ではなく逆。美し過ぎる歪さとそこへのこだわりの中に認知の歪みが表れているパターンです。客観的に本来取り組むべきことは、夫婦の寝室の環境を整え、ご主人が安心して休み、自宅でのお仕事の環境を整えることが家族全体の幸福への近道ですよね。 しかし、実際は人に見られるであろうリビング・子供部屋の美観を保つために見たくない不用品等を寝室に押し込んで隠している状態。これに向き合い家全体を整えることが暮らしのバランスとしては良く。そこに目を向けない。自分自身の問題から逃げ、他人の中に自分の問題を見つけ【あれができていない。これができていない。】ということの方が簡単なんですよね。 この奥様は『部屋は心の鏡』として現れやすい方でヒアリングと共にとても分かりやすい方でした。私が改善策として提示したいことは、 ① 子供部屋は『まずは自分からやって見せる。』→自分の問題に取り組む ② 各部屋ではなく家全体のバランスをみる(極端にキレイ・汚い個所がないか?) ③ 放置しがちな場所を取り組む(なぜ、そこを放置するのか?考える) 最初は、この3点で十分です。 最初のステップの『まず、自分の問題に取り組む』この時点で難しい…とご本人が感じることが大切で。 『自分が難しいことは、他人も難しい。ましては子供自身に要求することは酷である。』 ということを知ることが重要なんですよね。家族の片付けは、相手の気持ちや【できること・できないこと】を知ることが一番重要なのですから。それを知ることができるだけでガラっと家族の片づけ・家族関係も変わります。 山本五十六の『やってみせ…』の言葉には続きがありまして。ご紹介します。 『話し合い、耳を傾け、承認し、  任せてやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守って、 信頼せねば、人は実らず。』 まずは自分のことも、相手のことも認知することから始めましょう。 今回の動画のポイントは、 『まずは、やってみせ。』 シンプルにこの一言で十分でしょう! 今回の動画は、『心の問題は見える形で現れる』執着についてのお話でした。 それでは、また!違う動画でお会いしましょう。